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英語でかっこよく外国人と話す姿って憧れる。
英語話せると、なんかかっこいいよね!
2020年度からは、英語が小学3年生からの必修化され、
小学5年生からの教科化されるから、
今まで英語を話せる人が多くなかった日本でも、
英語を話せる人が増えそうだよね。
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確かに、外国語を早い時期から学ぶと身につけやすいよ。
実際にそのような研究結果も多数あるしね。
でも、小学校での英語教科化はメリットばかりでもないんだよ。
必修化:その科目の授業がある。決まった教科書はなく、テストもなし。
教科化:検定に合格した教科書を使用。テストもある。
2020年度から、英語の必修化が小学3年生に引き下げられ、
小学5,6年生は必修化になるなど、ますます英語の学習に時間を割くことになります。
「国際化社会に対応するため」
「国際的に活躍する人材を育成するため」
など、美辞麗句が並びますが、小学校での英語必修化は本当にメリットだけなのでしょうか。
メリットと反対にあるデメリットが理解されていない可能性はないでしょうか。
「政府がやることはすべて正しい」
なんて、今の国会議員や官僚の不祥事ニュースを見るとまったく思えませんよね。
英語必修化のデメリットを把握して、お子さんの教育に役立てませんか。
Contents
明治期の英語教育議論
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明治?
なんで昔の話になるの?
今は平成だし、今年から新しい元号にかわるくらいじゃん。
昔の話をしてもしょうがなくない?
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いやいや、
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」byビスマルク
だよ。
現代の議論のヒントに、過去の議論から得られるものがあるかもしれないでしょ。
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てか、その言葉使いたかっただけでしょ。
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ばれたか><
今から100年以上前の明治時代。
日本が開国し、欧米から政治制度、経済運営、文化などを学び、
諸外国に追いつこうとしていたころ、
森有礼という人物が日本での英語公用化論を主張しました。
彼の主張としては、日本の近代化を急ぐために、
学校での教育、政府での使用言語を英語にすべきというものでした。
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今の小学校での英語必修化よりもだいぶ進んだ主張だね。
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そうだね。
ただ、当時の日本は鎖国から開国してあまり時間がたっていなく、
英語の言葉を日本語に直接翻訳することも難しい状況だった。
「水」や「山」など、日本語にもあるような言葉はともかく、
「liberty(自由)」などは概念そのものがなかったんだ。
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ないものから何かを生み出すのは非常に難しい。
だからこそ、森有礼はいっそのこと、
英語を公用化することにより、日本を近代化しようとしたんだ。
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そうなんだ。
でも、結局日本では英語は公用化されていないよね。
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森有礼の主張に対して数々の反対があったんだ。
反対意見の中でも有名なのが、馬場辰猪による主張だよ。
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彼の主張を簡単に紹介するね。
☆ 英語は日本語と言語体系が全く違うから、英語を身につけるのはめっちゃ時間がかかる。
☆ 英語学習にはお金や労力がかかり、結果として、お金持ちが有利になってしまう。
庶民は日常生活でいっぱいいっぱいだから、お金持ちと庶民との格差が広がってしまう。
☆ 英語ができる人とできない人で社会が分断されてしまう。
英語ができる人は政治活動などに参加しやすいけど、できない人は取り残されてしまう。
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確かに、その通りかもしれないね。
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彼の主張をもとに、英語教科科のデメリットを紹介するよ。
国語や算数に割く時間が減る
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これまで、小学校4年生までは英語の授業がなかったよね。
全体の授業時間がかわらない状況で、英語の授業を入れると、
結果として国語や算数など、身につけないといけない科目の時間が減ってしまうんだ。
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確かに、国語は日本で生きるために絶対に必要だよね。
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そう、国語の能力がないと、
他の科目も理解できないし、日常生活にも支障がでるよね。
英語の授業に多くの時間を費やすと、
結果として他の基礎的な学習がおろそかになる可能性もあるんだ。
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特に小学生のうちは、母国語である日本語もまだまだ発展途上。
日本語での思考能力が不十分なうちに外国語に傾斜しすぎると、
思考能力が十分に発達しない可能性もあります。
お金持ちが有利
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英語学習が小学校で導入されるっていう話しがでてから、
幼児向けの英会話のcmとか増えた気がする。
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周りに置いて行かれないように、早めに準備しようとする家庭が多いだろうね。
実際、我が家でも子どもに英会話を習わせるか検討してるし。
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でも、英会話教室もそれなりに料金がかかるから家計にはきついよね。
最近は、幼児向けの英会話教室もたくさんありますよね。
英会話教室の紹介の際によく言われるのが、
2020年度からの小学校での英語必修化。
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子どもが周りに置いて行かれないように早めに準備しませんか
と言われると、親なら英会話を始めさせようかと思ってしまいますよね。
英会話教室に通わせるだけの余力がある家庭はいいのですが、
生活がいっぱいいっぱいで、習い事をさせる余裕がない家庭もたくさんありますよね。
お金持ちの子は、早めに英語教育を受けて、スムーズに学校の授業に入れますが、
そうでない子は周りに置いて行かれるかもしれません。
格差が広がっている日本で、さらなる格差を英語が生み出してしまうかもしれません。
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言語による社会の分断
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これまた大層な見出しつけたね。
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てへへへ。
でも、英語を話せないと官僚や政治家になれなかったりすると、
英語ができない人は取り残されてしまう可能性があるよ。
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日本はエリートから普通の人まで同じ言語を話しているから、
階級の差みたいなものはほとんどないよね。
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でも、国によっては教育を英語やフランス語で受けて、
もともとの母国語は家や友人とのコミュニケーションにしか使わない国もあるよね。
そういう場合は、高等教育が英語やフランス語で行われ、
英語やフランス語を理解できないといろいろなチャンスをつかめなくなる場合もあるんだよ。
言語による社会の分断。
母国語で、初等教育から高等教育まで受ける機会がある日本では考えづらいですよね。
でも高等教育や英語やフランス語のみで行われる国も多数あります。
そういう国では英語やフランス語ができる人がエリート階級を構成し、
できない人にはその仕事に就く機会が制限されてしまいます。
小学校で英語を必修化した程度ではそんな社会にはすぐにならないでしょう。
でも、次第に英語ができるできないが学校で重要となってくれば、
それはいつか社会全体に影響を及ぼすかもしれません。
教師により力量に差がある
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これは英語だけでなく、他の教科にもあてはまるんだけど、
教える先生の力量の差によって、生徒の英語習得力も変わってしまう可能性が高いんだ。
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特に他の教科と違って、
多くの先生はコミュニケーション重視の英語授業に慣れているとはいいづらい。
財源に余力がある自治体では、英語の得意な先生に授業をまかせたり、
外国人のネイティブにまかせたりして、
うまく英語を教えられるかもしれない。
また、さっきも話したように家計に余力のある家庭では、
学校の授業を英会話教室で補完できるかもしれない。
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でも、英語の授業に力を入れられない自治体では、
なかなか英語まで面倒を見れないことも多くなると思う。
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結果として、学校や地域によって差ができてしまう可能性があるってことね。
まとめ
小学校からの英語必修化のデメリットについて話してきました。
英語学習を小学校から必修化されることにより、
- 国語や算数など他の勉強に充分な時間が割けなくなる
- 富裕層と一般の人で英語学習にかけられる費用の違いから格差が生まれてしまう
- 最終的には社会の分断が起きてしまう可能性もある
- 先生や地域によって英語力に差が起きる可能性がある
ということでした。
ただ、小学校での英語必修化は既に決定事項。
それぞれの家庭で避けられることでは残念ながらありません。
各家庭で英語学習のメリット、デメリットを理解しながら、
将来英語を使う仕事につく可能性はあるのか
どれくらい英語学習に時間やお金を割けるのか
を考えながら対策を練りましょう。
英語だけと特別視せず、他の教科と一緒くらいの感覚がいいかもしれません。
少しくらい算数ができなくても、全然ダメってことにはなりませんよね。
これからの未来、「英語がわからない」は通じません。
2020年から小学校で英語が必修化されました。
その時に備えて、もう準備は万全でしょうか?
・英会話は学ばせたいが、何からやったらいいのかわからない
・そもそも自分は英語が全くわからない・・・
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あなたが英語を話せなくても、大丈夫です。
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